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逗葉医師会は病院誘致に
反対していません。

先日、一部の逗子市議会議員から『県の案に対し逗葉医師会が猛烈に反対し総合病院の開業予定が2年遅れ又は最悪撤退となる恐れがある』という政策レポートが出されました。

逗葉医師会は総合的病院誘致に反対しておりません。

医師会として今回の計画に反対を表明したことは一度もありません。 逗子市のみならず逗葉地域において現在欠けている医療機能(小児救急、夜間救急など)を有する病院を誘致することについては大いに賛成です。 ただし、現在の計画において足りない点、疑問な点を指摘することは地域医療の担い手としてやらなければならない事だと考えています。 逗子市に対して意見・異論を述べたり、疑問点を指摘することが許されず、反対派のレッテルを貼ることは正しい民主主義のあり方だとは思えません。

三浦半島地区保健医療福祉推進会議において
病床の増床が認められなかった経緯

上記会議は横須賀三浦医療圏の医療環境を総合的に検討する会議です。この会議を構成する委員は地域の行政、医療、福祉関係者等37名です。(逗葉医師会は1名) 検討課題の一つとしてこの地区の基準病床を算定するという議題があります。

この会議で神奈川県から三浦半島地区の次期基準病床数の試算が二つ提示されました。

(H30.2.1)
・平成29年1月の人口を元にした131床不足とする。
・平成28年病床機能報告に基づき50床過剰とする。

上記会議でどちらの試算に基づいて病床数を決定するかが検討され、各界から選定された委員が協議した結果 『病床機能報告では医師、看護師をはじめとする医療従事者の不足により横須賀三浦地区で稼働していない病床が349床あり、それを活かせるように整備するのが先決である』 との意見が大多数を占めました。

以上の経緯により、横須賀三浦地区では現在直面している問題を解決することを優先し、今回は増床をしないという結論になったものです。

『逗葉医師会の猛烈な反対により逗子市の総合的病院の為の増床が認められなかった』 と言わんばかりのコメントは事実に反するものです。

一般社団法人逗葉医師会
逗子市池子字桟敷戸1892-6
電話:046-871-3405

行政と医師会は二人三脚

逗葉医師会会員の声

病院誘致の旗振りをやれば、当選確実。うまくいかなかったら、医師会のせいにしよう。 標的になった医師会はたまったものではない。

病院設立のおおもとになるのは、各地域の三浦半島地区保健医療福祉推進会議の答申に基づいて、県知事が決定すること。地元の逗葉医師会は何の力もありません。陰で立ち回って、反対運動をやっているに違いない。そう思われるのは、まことに心外です。これを根拠のない邪推といいますが、それが単に思い込みではなくて、信念になってしまうと、妄想のレベルかも知れません。

「へぇー、医師会はすごい力を持っていると思われているんだ。買いかぶられているんだ」 医師会員は、苦笑いとなりますが、そもそも医師会というのは、この地区の医者たちが、構成している連絡会にすぎません。

この医師会という窓口がないとなにかと不便なのです。医者よりも、行政が途方に暮れる。 校医を誰に依頼するか。医師会の窓口に連絡すれば、全部の手配ができます。いろいろな会議を開くのも、医師会の窓口に言えば出席する専門家を決めてくれる。窓口がなければ、市や町の行政の職員が、いちいち飛び回る。そして、専門知識の欠けた会議の実施がどれだけ迷走するか。

医師会を維持するのに、会員は1年に10万円以上の会費を払います。 そして、あれやこれやの活動をやる。休日夜間診療、在宅医療、検診事業、予防接種、国・県・市から様々な事業の受け入れ、ヒーヒーとため息が出てしまう。 せめて、悪役の仮面を被せないでほしい。

いちいち、いわれのないそしりに反論をするのはやめよう。医師会は、子供の集まりではないのだから。そうした意見を、ちゃんとしておかないと、認めたことになるという意見があります。 わかっていますよという市民はたくさんいるでしょうが、なるほどと改めて理解してくださる方もおられるでしょうから、あえて一文をおおやけにします。

平成30年春

行政と医師会の関係図

行政と医師会

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