小児の予防接種
 医学が進歩した今日でも,いったんかかると何らかの後遺症が残りかねない病気が数多くあります。幾つかの病気については予防接種をすればかからずに済むので,接種は受けておくべきです。気になることがあれば,かかりつけ医に気軽に相談してみましょう。
予防接種は必要なのでしょうか?

 国が接種を勧めている予防接種には,はしかや風疹など計6種類あり,これらは原則,無料で受けられます。

また,おたふくかぜや水ぼうそうなどの予防接種を受ける時は自費扱いとなります。 

予防接種が行われている病気は.大半は軽く済みますが,中には重症になったり,まれに死に至る恐れさえあります。

最近では,「病気がはやっていないので,予防接種はもう必要ないのでは」という声もあるのですが,大流行にならない限り報道はされません。実際には,小規模な流行は続いており,病原体自体はなくなっていないことを忘れないようにしましょう。

予防接種を受ける際の注意点は?

 予防接種は体調が良い時に受けるのが原則です。発熱がある場合などは接種を見合わせてください。

また,予防接種を受けた後は,まれにショック状態に陥ることもあるので,接種後30分間は医療機関にいるか,医師とすぐに連絡を取れるようにしておきましょう。

その後は?

いつも通りに生活して構いませんが,接種後24時間までは激しい運動は控えた方がいいでしょう。

接種当日の入浴は差し支えありません。予防接種によっては局部が腫れたり発疹などの症状が出ることもありますが,数日でおさまる場合がほとんどです。はれが大きくてお子さんも痛がるようなら,医療機関を受診しましょう。